4月17日 ねむいよね

先週の日曜日に『あのこは貴族』を観た。

観たいと思ったきっかけはツイッターで「みんなだいすき文化資本の話」と評されているのを見かけたから。そのツイートみて「文化資本がテーマなのか〜、気になるな〜」と思ったのが先で、水原希子門脇麦シスターフッド、という話を聞いたのは後だった。あと小道具がすごいらしいという噂も事前にちらっと聞いてた気がする。なんとなくいい感想しか流れてこなかったので1か月ぐらい観たいな観たいなとじりじりしていて、4月になってからようやく観に行けた。

しかし映画館に着いてからちゃんとキャッチコピーを読んだら「同じ空の下、私たちは違う階層(せかい)を生きている」と書かれていて、映画観る直前になって「どういう話なんだ…!?」とうろたえてしまった。このキャッチコピー、観終わったあとに読むと「まあそうだな」となるけど、観る前の人に与える印象を考えるとあんまりしっくりはこないな。

本編はすごくよかった。わたしはいま「シスターフッド」という言葉の意味を、もっといろいろ観たり読んだりしながら具体的なイメージにしていきたいなと思っているところで、その途中でこの映画を観られて本当によかった。

わたしは観ながらすぐ美紀と里英を好きになって、ああいう関係をシスターフッドと呼ぶんだろうなと思った。けど華子と美紀の、関係性と呼ぶには希薄な出会いのなかで、伸ばせるだけ手を伸ばした結果としての連帯も絶対にそこにあった、のを見た。友達や家族みたいな近しい距離の相手とだけではなくて、家柄も境遇もまったくちがう相手、しかも元カノと今カノの関係のあいだで連帯がうまれうる、というのを希望だと思った。閉塞的な世界の話ばかり立て続けにされたのに観終わったあとに視界がひらけたような感じがあった。これから先、この映画をもう一度観たいなと思うことがまたあるような気がする。

 

 

今日は母と『騙し絵の牙』を観た。母、開始数分で爆睡してて大丈夫かと思ったけど、面白かったと言ってたのでよかった。わたしは宮沢氷魚くんが似合う役をやっている姿をみられたので満足。

映画館の行き帰りの車のなかで母とたくさんしゃべった。最近の千鳥とかまいたちは強すぎるの話、車の買い替えを考えている話、いとこ三姉妹と祖父が微妙な関係になっている話、遠方に住んでるほうの祖母がひ孫を見たがっている話、今年はいとこ4人が受験生で多いねという話など。