6月17日 水曜日

ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』読み終わった。読む前からわたしにはこの本をマクロに捉えることも身近ななにかに重ねて考えることも、どちらもできないだろうという予感があって、でもそんなに自分を卑下するものじゃないなと思った。子どもが感じる違和感や痛み、それから一歩引いた大人の鈍い実感に、意外にもちゃんと気持ちが追いついた。どうにもならない問題に対しての焦りや無力感のようなものがわたしにもある、ことに気づいた。それはこの本を読んでの収穫だったな。

ふせんを貼ったのは3か所。

 

P59:「楽ばっかりしてると、無知になるから」

P73:自分で誰かの靴を履いてみること

P156:自分が属する世界や、自分が理解している世界が、少しでも揺らいだり、変わったりするのが嫌いな人なんだろうと思った。

 

仕事柄(といえるほど立派な仕事はしていないけど)、どこにも属さないひとをみつけて、すくいあげることの難しさを知っている。同時に、自分がそういう立場に陥る可能性のことを考えないで生活している。わたしにできることはなんだろう。考えて、考えても、なんの役にも立たないな。